アロマティック医療センターツアー
只今医療センター訪問をさらに企画しておりますので、近日中に告知する予定です。
ナーシングホームぽのぽの視察会実施報告
視察概要
- 日時: 2025年2月11日
- 場所: 東京都葛飾区金町「ナーシングホームぽのぽの」
- 目的: ナーシングホームでのアロマセラピートリートメント実践視察
ナーシングホームぽのぽのの特徴
- 理念:「一人にしない、閉じ込めない」
ご近所の仲間や大家族に囲まれたような雰囲気を大切にするオープンエアーな空間づくり、各部屋のドアも基本的にオープンにしてある - 対象者: 0歳から100歳以上まで幅広く対応
- 終末期患者、アルツハイマーを抱えた高齢者、デイサービス利用者、スペシャルニーズを持つ子供など
- 介護度が低く介護制度の支援が受けられない方々へのケアも提供
サービス
緩和ケア: 終末期の患者へのケア
認知症ケア: アルツハイマーを抱えた高齢者への支援
デイサービス: 日中の介護サービスの提供
短期入所: 看取りや短期利用にも対応、ホスピス型の入居施設のように、家族の宿泊も可能
外出支援、入浴時の利用者、介護者両者の負担軽減などの工夫など、多様なニーズにも対応できる取り組み
- 施設環境: イギリスのセントトーマス病院の理念を取り入れた設計。自然光が入り心地よい空間を表現
- 包括的支援: 歩行を目指すアロマセラピー、食生活や生活指導を含むホリスティックアプローチ(關さんのアプローチ)
韓方アロマセラピー
- 特徴: 漢方(韓方)の経絡やツボとアロマセラピーを融合し、個人の体質を見ながら精油を使用
- 施術の理念:
- トリガーポイント(圧痛点、関連痛を引き起こすポイント)
- 筋内膜、リンパ節へのアプローチ
- 経絡ツボへの刺激
- 排出力を高める施術
- 体質に応じた精油選択
- 施術時間: 30分以内(2週間に1回)
視察内容
高齢者へのトリートメント
- 症例1:
- 対象: 80歳女性(右足のむくみ)
- 施術: 關優美子氏による、肩、腹部、両下肢マッサージ、各リンパ節への手技
- 使用精油:
- スイートアーモンドオイル15ml(3%希釈)
- ゼラニウム、スイートオレンジ、サイプレス、ローズマリーベルベノン
- 対象: 80歳女性(右足のむくみ)
- 症例2:
- 対象: 90歳女性(腰の痛み、足のむくみ)
- 施術: ブラックソルト入りフットバス(成分: ナトリウム、硫黄化合物、鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富)を使用しながらナーシングホーム社長が談笑・傾聴後、關優美子氏により、Side-lying Positionでの腰部マッサージ、両下肢へのマッサージ、リンパ節への手技
- 使用精油:
- スイートアーモンドオイル15ml(3%希釈)
- ゼラニウム、サイプレス、ラベンダー、ローズマリーシネオール
その他の学びと気付き
地域型ボランティア活動の可能性
- 協力してくださった80歳女性は金町団地でのボランティアイベントのコーディネーターを務める方
- 地域イベントを通じ、アロマセラピーを活用した地域型活動の広がりが期待される
まとめ
視察会では、終末期ケアから地域型活動まで、幅広い分野でアロマセラピーが活用できる可能性を確認しました。韓方アロマセラピーによる緩和ケアの有効性や、施設の理念に基づいたホリスティックなケアアプローチが印象的でした。視察で得た様々な情報と実践の様子は日本で活動するIFAのアロマセラピストにとって、医療との統合的な活動のみならず、今後の地域支援活動としても、重要な指針となりました。
参加者からのフィードバック
- 施設の雰囲気
- 静かな住宅街に位置し、リラックスできる空間
- 木の温もりと自然光がたっぷりと入り、圧迫感がない設計
- 入居者やスタッフの表情が穏やかで優しい
- 利用者は自宅のようにリラックスし、心の支えになるケアが提供されている
- 日本の医療・福祉制度の中で、【広い視野】でサポートされている施設の社長さんの価値観があるからこそ、ぽのぽのさんでアロマセラピーが行われていると感じました。
- 静かな住宅街に位置し、リラックスできる空間
- 施術体験
- 目的を持った施術方法と体質に応じた精油選びに感銘
- 施術後の変化が目に見えてわかり、効果を実感
- 施術中の関先生の声掛けが安心感を与え、リラックスした時間を提供
- 医療ケアと食の重要性
- 医療ケアが必要なお子様へのトリートメントにも関心
- 食事の重要性を改めて実感し、身体を作る基本として意識を高めた
学びと今後の成長
- ケモタイプ精油について学ぶ機会を得たいという興味が湧いた
- 漢方や経絡の流れをアロマに取り入れることに関心
- 施術が癒しだけでなく、変化を感じてもらえるものを目指すべきだと実感した
- 見学会を通して、アロマセラピーへの思いがさらに強くなり、さまざまなテーマについて学ぶことができた
- IFAメンバーとの交流で、アロマセラピーとどう関わっていくかを考える大きなきっかけとなり今回の経験を通じて、もっと深く知識を広げ、アロマの世界を楽しんでいきたいと実感できた
- 今後もぜひこのようなIFA会員同士が意見を話せる場を増やしてほしい
- 特に病気を患っていない方も、本物の精油を日常生活に取り入れ、生活の質を高めていくことを広めていきたいと強く感じた
- 今回の見学会を通して、化学や医療、介護、美容、雑貨の面、日本とイギリスの違いなど、今回であったテーマについても皆様と交流してぜひ知見を深めたいと、更にアロマセラピーへの欲求が強くなった
- 施設訪問を通じて介護や老後について前向きに考えるきっかけになった
- こういった施設が増え、より多くの人々が安心して過ごせる場所が広がることを願っている