ニュース   |    ブログ    |   よくある質問   |   お問い合わせ   |   ようこそ    

植物学

植物学は生物学の亜門、つまり、生命の学問である。とりわけ、植物学は植物の生命の科学的な学問である。人間の生命に影響を与える全てのものの最前部であり、起源、天候、生育地(自生地)、移住、生殖作用、植物油や揮発性油の化学成分の容量から植物の歴史的な名前まで、植物の生命の全ての側面を含んでいる。人間と動物は植物と何千年も深く不変の関係を持ち続けている。

それら(植物)は人間と動物が生き延びるために、衣類や住まい、薬、燃料と共に根本的な食物の供給源として欠かせない。また、生命を保つのに欠かせない酸素を地球環境へ供給し、過剰な二酸化炭素を取り除き、地球温暖化を抑える働きもしている。

植物自体が必要なものは比較的シンプルで、二酸化炭素、水、太陽光、幾らかの不可欠なミネラル、捕食動物や極端な天候からの保護だ。これらの少しの要素から、植物は自らのエネルギーを光合成し、物理的にも化学的にも非常に複雑な構造を作り出す。

単純に、植物は生命を維持する為に2つのタイプの代謝産物を作り出す:

一次代謝産物
一次代謝産物は生命に不可欠な化学成分である。例)成長、開花、受精、生殖作用それらは光合成の最初の生産物から形成される。例)グルコース不揮発性油は一次代謝産物であり、成長した若い苗木のエネルギー源として、植物によって生産される。
 

二次代謝産物
一次代謝産物が生命の基盤だとすると、二次代謝産物は”贅沢品”の分類となる。二次代謝産物はさらに複雑な化学成分であり、源泉やエネルギーの観点からすると植物にとって生産するのには、より犠牲が大きい。二次代謝産物の詳細な目的はまだ完全に解き明かされていないが、それらは、捕食動物やバクテリア/菌感染に対する保護、授粉(送粉)の助成や治療等のような、主に高等な作用と共に起こる。植物の中には、スパイクや棘のような防御の構造によって自らを守ることを好むものもあるが、多くの植物は”化学兵器”を作り出すことを好む。例えば、β-farneseneはアブラムシのための警報機である。

精油は二次代謝産物である。なぜなら精油は植物の主要な/生命の細胞機能にとって欠かせないものではないからである。しかしながら、それらは植物にアロマやフレイバーを与える役割があり、人間や動物に重要な効果をもたらすことが出来る。

精油は植物の葉、根、茎(柄)、果実、種子、根茎、花、芽等のあらゆる場所から収穫することが出来る。しかし、花をつける植物のうち約15%のみに精油があり、これらは植物中に様々に特化した分泌組織に貯蔵される。その組織類型は一般的に特定の科や種である。

植物の貯蔵細胞の異なる類型では、異なる種類のオイルを作り出す。それは、なぜ同植物からのオイルでも、抽出部位によって化学的に異なるかを説明出来る。例えば、ビターオレンジは皮、花(ネロリ)、そして葉/小枝(プチグレン)から異なるオイルが作られる。

分泌作用の構造は以下を含む:

分泌(作用)細胞— これらは、内容も大きさも隣接した細胞とは異なる植物の組織の単細胞構造に限定されている。

分泌腔— 植物全体を通して見つけられ、大きな細胞間の空間である。精油が細胞壁間に沈殿した時、又はいくつかの細胞壁が衰えたり分解した時に形成される。残りの腔は球状でフトモモ科、エゴノキ科(樹皮中に)、そしてミカン科(葉と果実の腔、又は果実の嚢と言われる)で主に見ることが出来る。

分泌管と分泌腺— 脈管は 植物の細胞の中で引き伸ばされた腔であり、それが分かれて、根や茎、葉、花、果実からネットワークが作られる。その腔は、オイルを分泌する分泌上皮細胞を作るために分かれた特別な細胞によって形成されている。オイルは腔を満たし、腔が集まり管を形成する。これらの管/腺はセリ科、キク科、カンラン科、マツ科、ヒノキ科の植物に大概見ることが出来る。ヒノキ科とマツ科は一般に針状の葉と木部の両方に樹脂道がある。

腺性トリコーム(トライコーム、毛状突起)— 多くの植物の表面は細くて柔らかい毛=トリコームと呼ばれる細かい毛、に覆われている。場合によっては、トリコームは上皮毛に変化し、植物全体を覆い、又、ある場合には葉や茎、花の萼(ガク)等の特定の部位だけを覆う。このことは、植物が柔毛質である感触をもたらす。全ての毛が精油を排出するようにデザインされているわけではない。しかしながら、これらには特別な分泌細胞があり、大きな細胞核と高密度の細胞質を持つ単上皮細胞から発達している。一般的にトリコームを持つのは、シソ科、クマツヅラ科、キク科、フウロソウ科である。

上皮細胞— 花の中に見つけられる精油、例えばローズ、ジャスミンは大概、細胞質と上皮細胞壁を通して拡散され、植物の外側へ続く道を見つけられる。上皮細胞からのオイルの産出量は大抵とても低い。植物の精油の十分な役割は完全には理解されていないが、以下のようなことを含む:

  • バクテリア(細菌)、ウイルス、真菌の侵入を寄せ付けない
  • 捕食性動物や昆虫から守る
  •  創傷治癒、消毒
  • エネルギー源
  •  適切な花粉媒介者を引き付ける力
  •  ホルモン生成の調節
  •  困難な状況下での生存
  • アレロパシー(他感作用):例えば、発芽防止によって近くの植生競争の成長を妨げる合成物

多くの要素が植物の精油の生成に影響を与えている。植物が成長する状況やオイルが生成される影響をまとめて、フランスではよく”テロワール(土地から派生した言葉)”という言葉を用いている。植物の成長の状況における多様性は、生成されるあらゆる精油の化学、産出、品質(特性)に多大な影響を与え得る。アロマセラピーの観点からみると、これは精油の機能的な治癒能力の全てである。なので、植物の生息地は、それぞれの治癒特性の発達に不可欠であり、この生息地は以下のようなことが考慮される。 

  • 壌とそのミネラルの含有量
  • 気候:例えば熱帯的、温暖、砂漠等
  • 植物の種の発達のタイプ
  • 植物の発達過程で、特に成長する季節の天候状況
  • どれだけ日光と水を植物が受けられるか

 分類学と学名(分類上の学名命名法)—
植物の命名と分類の試みは何千年も遡ることが出来、”分類学”とは、区別するための分類する科学に与えられた名前であり、植物がお互いにどのように関連し合っているかを理解することを可能にしている。

世界中の何百万もの植物の種の視点から考えても、体系的で普遍的な方法で区別することは重要である。例えば、セントジョーンズワートとベラドンナ、クロフサスグリ・ベリーの違いを知ることは重要である。これらは外見が非常に似ているが、その一つは致死性の毒を持つ。したがって、既得している科や類の他のメンバーを理解するために、常に、食用に適したものの名前とともに有毒植物を知ることは不可欠である。

植物を区別するために”一般名”(ß学名に対して)を使用することは、極めて混乱を招き危険である。その理由を以下に示す。

  • イギリスの民間伝承から派生している一つかそれ以上の一般名を、植物が持っている可能性がある。
  • 植物はまた、地域特有の名前がある可能性がある。例えば、スティッキーバッドとクリーヴァー(アメリカヤエムグラ)
  • または、似ているが基本的には異なる植物で、同じ名前を共有していることもある。
  • いくつかの植物は、異なる国で、異なる名前によって知られている可能性もある。実質的に、同一であることを確かめるのは不可能である。

一度、分類学で植物が類別されると、植物学の用語体系は、個々の植物に科学的に重要な名前を提供しようと試みる。植物学の用語体系の基礎となる言語はラテン語である。

スウェーデンの植物学者、医師、動物学者のカール・リンネウス(1707-1778)は、シンプルで短いラテン語とギリシャ語の単語を用いた2つの名前の体系を作った。

名前の1番目の単語は植物の<分類上の>属を区別する名詞または属名で、2番目の単語は植物の種、または種に特有の名前で、植物について特有な何かを説明したり同定したりする。種の名前は、以下のように、植物について説明的で本質的ものである可能性が高い。

  • 起源— アトランティカ(=アトランティックの)、メキシカーナ(=メキシカの)、ゼラニカム(=スリランカの)
  • 成長の生息環境— 波状の(ジグザグの)
  • 花や葉の色— 緑色の花の、又は、橙黄色の花の
  • 目的— ブドウ酒を生ずる、ブドウの、例:グレープシード

注:時に、属を名字として、種をクリスチャンネーム(例:ジョーンズ、サラ)として考えることは助けになるかもしれない。

多くの属や種の名前は大文字のLが続いている。例えば、ティムス・ヴルガリス・L。これは、初めて分類したリンネウス(Linnaeus)の頭文字”L”を指している。新しい種が発見されたり、古いものが新たに再分類されると、直近でその名前を作った植物学者の名前が、2つの植物名の最後の、更にその後に省略して加えられる。

植物学から植物について多くのことを学ぶことができ、精油の研究を更に興味深く価値のあるものとしている。​​​​​​